勃起障害(ED)

<日本人男性の有病率>

性交時に勃起障害を訴える有病率は、20~30歳代の若い世代でも20人に1人(4.7%)。40~45歳で16%、56~60歳になると47%、61~65歳になるとなんと57%にもなり、対象の半数を超えています。「ED」は誰にでも起り得る身近な問題なのです。     
EDは、男性なら多くの人に起こり得る病気で、性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持出来ない為、満足な性交が行えない状態の事です。
以前は「インポテンス」と呼ばれていましたが今日では「勃起障害」EDという病名に変わっています。

 

最近、日本で行われたEDについての疫学調査の結果によると、日本でも現在軽病も含めると980万人以上がEDになっていると言われており、40~70歳までの半分以上が何らかの原因でEDになっていると考えられています。勃起障害はその男性に生殖能力がないとか、オルガズムを得られないという訳ではありません。 EDは、誰でもかなりかかり得る、ごく普通の病気で、しかも治療可能な病気です。


<EDの原因について>

勃起障害は、勃起をもたらす仕組みがうまく働かないために、血管が充分に拡がらずペニスは血液で満たされないことから起こります。かつては勃起障害の多くは心理的な問題であるとか、加齢が原因であるなど、やむを得ないこととされていました。

 

最近では勃起障害の多くが身体的な原因によるものだと判明してきています。心理的な問題や加齢も原因の1つであることは事実ですが、勃起障害は年齢と共に当然起こりうることではありません。EDは、誰でもかなりかかり得る、ごく普通の病気で、しかも治療可能な病気です。

 

では勃起障害を起こす原因とは具体的に何でしょうか?例えば糖尿病、高血圧、心臓病などの血管の病気、うつ病、薬物治療、手術や怪我などもそうです。また、喫煙、飲酒などの生活習慣が、EDの大きな原因になる場合も考えられます。

 

また若年層の勃起障害の原因としては、加齢や、糖尿病や高血圧などの原因は考えにくく、国立国際医療センター研究所地域保健医療研究部長は「若い人にはストレスなどで起きる機能性勃起障害が多いと推測され、“成田離婚”の背景にもなっているのではないか」と分析している。

 


EDの主な原因

  • 糖尿病、高血圧、心臓病、高脂血症、動脈硬化
    陰茎(ペニス)の血管に影響を及ぼし、十分な血液が流入しないため
  • 前立腺の手術、結腸の外科手術、脊髄神経のけが、外傷
    中枢神経と陰茎の神経のつながりに影響するため
  • 腎疾患、肝疾患、うつ病、ホルモン異常
  • 脊髄損傷、多発性硬化
  • 不安やストレス
  • 副作用としてEDを引き起こす薬物
    一部の降圧薬や鬱病の治療薬などの副作用として
  • 喫煙、過度のアルコール、ストレス



<勃起障害の治療>

わが国では、1999年春よりクエン酸シルデナフィル(バイアグラ)が使用できるようになり、多くの施設でEDに対し実地臨床の場で用いられてきています。しかしながら、平方先生ら(2000年)の全国41施設より集められた1,488症例の調査結果によりますと、有効率83.3%と高く、副作用の発症率も 5から8%と低く、その臨床的有用性の高いことを指摘しています。


一方、海外ではプロスタグランディンE1(PgE1)の20μgを含むカバージェットという海綿体自己注射法が米国で使用できるようになり、局所投与によりより安全で確実な治療効果をもたらす有用な方法として見直されています。内服療法を第一選択剤として捉え、注射法が第二選択療法としての考えが主流となりつつあるのです。
思いきって受診してみましょう

EDは治療可能な病気です。ひとりで悩まず一度医師に相談してみてはいかがですか?