動脈は、内膜・内弾性板・中膜・外膜で構成され、心臓が強い力で押し出した血液が流れるので弾力性と柔軟性を持ち合わせています。ところがこの動脈の層が厚くなったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態を動脈硬化といい、これが細い動脈に起きた時を細動脈硬化、比較的太い動脈に起きた時を粥状動脈硬化といっています。
動脈硬化は自覚症状がなく進行し、また心臓病や脳血管障害などいろいろな病気を起こす要因となるので、注意しなければいけない疾患です
動脈硬化の危険因子、
高血圧高脂血症糖尿病肥満喫煙運動不足ストレスの有無などについて確認し予防することが大切です。

ABI(Ankle Brachial Pressure Index:足関節上腕血圧比)
 横になった状態で両腕、両足の血圧を測定すると、正常では足首の方がやや高い値になります。ところが血管につまりがある場合、そこから下流の血圧が低下し、足関節の血圧/上腕の血圧の比(ABI)が低くなります。ABIが0.9以下の場合、その動脈が狭窄している(細くなっている)ことを示します。ABIの低下は、下肢動脈だけでなく、全身に動脈硬化があることを示します。

PWV(Pulse Wave Velocity:脈波伝搬速度)
 心臓から送り出される血液による拍動は一定の速度で動脈を伝わります。この速度のことを脈波伝搬速度(PWV)といいます。動脈の硬さを評価する指標となり、これが大きいほど動脈は硬くなり、動脈硬化が進んでいることを示します。
ABI、PWVは同時に測定を行います。
 
けいどうみゃく
頚動脈超音波検査

 頚動脈は動脈硬化の好発部位であることから、頚動脈の動脈硬化の程度から、全身の動脈硬化の進行をおおむね把握することができます。頚動脈は体表近くの血管であるため、超音波での描出が容易で詳細な観察が可能となり、全身の動脈硬化や脳血管疾患の評価に用いられます。