こんな症状にご注意を!
「息切れがする」・・以前と比べ階段の上り下りや坂道が辛くなっていませんか?
「咳や痰が続く」・・風邪が治っても咳や痰が長く続いていませんか?
「動くとドキドキする事がある」・・運動の後になかなか動機が治らない。ちょっと動いただけでもドキドキしませんか?
「風邪をひきやすい」・・最近、どうも風邪をひきやすくなった感じはしませんか?
このような症状が気になる方も多いと思いますが、しかし、これは年齢のせいだけでしょうか?

さまざまな要因から肺機能が低下し、呼吸困難になる、COPD(慢性閉塞性肺疾患)が最近増えています。上記のような症状があればそのままにせず、専門医の診断を受けましょう。
高齢者層に多いCOPD!
COPDの患者さんのうち、男性では78%、女性では70%が65歳以上の患者さんです。

わが国の少子高齢化社会化と先進国としては高い男性の高い喫煙率から患者数とその死亡数はますます増加していくものと考えられます。
 
COPDとは

慢性閉塞性肺疾患と呼ばれ、2001年発表の「GOLDガイドライン」(COPLについての新しい考え方や治療法を世界的に統一したもの)によると、細い気管支に始まる炎症が原因と言われ、具体的には肺気腫慢性気管支炎などの事を指します。
肺気腫とは

肺気腫は、気管支の先にある「肺胞」が壊れる病気です。肺胞が壊れると、息を吸ったり吐いたりする機能の効率が悪化し、体に必要な酸素を取り入れることが非常に困難となって息切れや咳、痰が多くなります。さらに症状が進むと、休みながらでないと歩けなくなり衣服の着替などでも行ききれがするようになってしまいます。


慢性気管支炎とは

気管支炎は気管支が炎症を起こし、咳や痰の症状を繰り返します。このような症状が3ヶ月以上続き、さらに同じような症状が最低でも2年以上続く場合を、慢性気管支炎といいます。肺気腫は、慢性気管支炎を伴って発症する場合が多くあります。


COPDの危険因子
  喫煙:発症に深くかかわり、そのリスクを増大させている最大の要因は喫煙です。喫煙は肺気腫の原因にもなっており、COPDの危険因子の80%から90%を占めています。
受動喫煙:タバコの副流煙は喫煙しない人にとっては大きな危険因子となります。
その他:喘息症状、乳幼児の肺炎、成長期の低栄養状態、大気汚染など


COPDの治療とリハビリ
発症すると元の状態に戻ることが殆どない病気です。ですから、治療は病気の進行をできる限り防ぐこと、症状を和らげること、生活の質を向上させることが基本になります。
喫煙者にとっては、禁煙することが重要となり治療の大前提となります。そして、治療薬や包括的な呼吸リハビリテーション(呼吸法、ストレッチング)を覚えておくことが大切です。


くすり
・ 気管支を拡げるために
気管支拡張薬:β2刺激薬(吸入・貼付) 抗コリン薬、テオフィリン

・炎症を抑えるために
抗炎症薬:吸入ステロイド

・感染による悪化をくいとめるために
抗生物質

・痰を出す、或は溶かすために
去痰薬、去痰溶解薬
酸素療法
症状が進行し、血中の酸素が著しく不足すると、呼吸不全になります。高度の呼吸不全には、長期的酸素吸入を行います。現在では酸素濃縮器の普及によって家庭での酸素吸入が容易になりました。(在宅酸素療法)
腹式呼吸
肺の負担を軽くしてくれます。
鼻から息を吸いお腹を膨らませ、吐くときは口をすぼめてゆっくりと。胸とお腹に手をあてて動きを確認しながら呼吸します。階段を上がる時も、ゆっくりと「2回息を吸って、3回息を吐く」腹式呼吸でリズムもって上がります。

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