

目次



01
専門性のある慢性期医療サービスの提供
02
独自性のあるケアやサービスの確立
03
学習するアカデミックな集団、組織
04
職員一人一人の能力と個性の尊重
05
楽しく充実した人生づくり

地域医療の発展と
患者サービスの向上に
尽力してまいります
医療法人HSR理事長
名嘉村クリニック院長
名嘉村 敬
拝啓 時下、 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたび九月一日付をもちまして、医療法人HSR理事長に就任いたしました。この大役を仰せつかりましたうえは、創業者・名嘉村博の理念と精神を引き継ぎ、患者サービスの向上、ならびに地域に役立ち挑戦し続ける組織の運営に努め、微力ながら地域医療の発展のため最善を尽くしてまいる所存でございます。
何とぞ一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもちまして就任のご挨拶を申し上げます。

“患者さん、利用者、職員もみんな大切に!元気に!”をモットーに身近なかかりつけ医として地域医療に寄与します
名嘉村クリニック創立者
名嘉村 博
私は大学卒業後、国家公務員共済浜の町病院(研修医・呼吸器科)、九州大学(第一内科・麻酔科)、福岡大学(第二内科・呼吸器科)での経験を経て、1984年に浦添総合病院へ赴任いたしました。
同年9月より在宅酸素療法と訪問診療を開始し、看護師や訪問看護ステーションを中心とした体制のもと、受け持ち患者様の半数を在宅でお看取りすることができました。また、同病院では救急部門の立ち上げやHCU部長、老人保健施設アルカディアの建築委員長などを歴任いたしました。
1990年には、米国での短期研修を経て、検査技師とともに夜間睡眠検査(PSG:睡眠ポリグラフ検査)を開始いたしました。これは日本国内でも非常に早い取り組みであり、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠呼吸障害を中心に、睡眠診療を本格化させました。専門医が極めて少なかった当時から、ナルコレプシー、むずむず脚症候群、不眠症といった内科領域の睡眠障害全般に対応してきました。法人の理解と支援、そして各専門職や事務スタッフによるチーム医療の構築が、この運用を支えてくれました。Thank you so much!
開院当初は医師2名(非常勤含む)、全職員10名という小規模なスタートでしたが、診療の専門化と在宅ケア部門の充実を進めた結果、2021年4月時点では常勤医師8名、非常勤医師11名、総職員数176名へと成長いたしました。施設も事業拡大に伴い、クリニックビルに加え、HSRビル伊祖(在宅ケアセンター)、末吉(看護小規模多機能型居宅介護・認知症対応型グループホーム)、松島(那覇市地域包括支援センター等)の4拠点へと広がっています。
時代の変化に合わせ、2020年6月からはCPAPの遠隔モニタリングを、2021年4月からはオンライン診療を開始いたしました。2010年のクリニック大規模改修を経た現在も、IoTやICT、AIといった最新の技術を活用し、さらなるサービス向上と業務の効率化を目指しています。さらに、SDGs(持続可能な開発目標)に基づいたインテリジェントクリニックとして、2023年以降の新築移転に向けた取り組みも進めています。
また、COVID-19パンデミックに対しては、2020年4月に1階駐車場へ発熱外来を設置し、感染対策委員会を中心に専門医師・看護師が協働して対処してまいりました。ワクチン接種においても、連携型・基本型クリニックと協力し、法人全体で迅速な運用体制を整えました。
当法人の運営方針は、「患者さん、利用者、職員もみんな大切に!元気に!」です。
通院が負担となる患者様や利用者様には、遠隔モニタリングやオンライン診療を活用することで「待ち時間の短縮」や「感染予防」を実現し、医療・サービスの質向上に努めます。 また、職員に対しては「自律」「自立」「自治」の精神を大切にし、業務効率化や部門を超えた助け合い(Share)を推進することで、有給休暇の完全取得や残業削減など、ワークライフバランスの更なる充実を目指します。
今後も、キャリアアップのための研修体制を整えるとともに、他施設や行政との連携を一層深め、地域包括医療体制に寄与してまいります。
名嘉村クリニックは、かかりつけ医としてかぜや高血圧などのよくみられる一般内科疾患(Common disease)と浦添総合病院で行っていた呼吸器疾患、睡眠時無呼吸症候群を含む睡眠呼吸障害、むずむず脚症候群や夢遊病など睡眠時行動異常(睡眠随伴症)など精神科領域以外の睡眠障害全般、在宅診療をするクリニックとして2000年12月に開院しました。
法人名のエイチ・エス・アール(HSR)はHome care, Sleep, Respirationの略です。
その後糖尿病、循環器疾患、腎疾患、甲状腺疾患の専門医も加わり総合的に内科全般を診療あるいは紹介できる総合外来クリニックとなりました。
早期の認知症診断や認知機能低下予防として専門看護師と非常勤の専門医師が連携して診療する試みも始めています。
訪問診療では2006年に専任医師が赴任し訪問診療部門を本格的に開始し、現在専任医師2名、外来診療兼任医師2名で月平均400件の訪問診療を行い、加えて在宅での看取り数も年間64件となり、県内有数の施設となっています。
今年4月には新たに専任医師2名、非常勤医師1名加わり、さらに充実することになっています。
在宅部門では、一度開設した通所介護ゆうゆうかんかん(2002.8~2010. 1)とコグニサイズ(2017.2~2021.10)、リハビリ特化型デイサービス(2021.4~2023.1)は将来的見通しと経営的な理由で残念ながら撤退しました。
現在は訪問診療、ケアプランセンター名嘉村、訪問看護ステーション名嘉村、総合リハビリテーション、那覇市地域密着型サービスとしてなは定期巡回ステーション、看護小規模多機能型居宅介護末吉、認知症対応型グループホーム末吉、那覇市委託事業として地域包括支援センター松島、那覇市リハビリふれあいデイサービスを運営し地域ニーズに答えるよう努力しています。
サービスの向上と運営の効率化、職員が働きやすくするため、法人内の複数の同じサービスを2020年9月にケアプランセンター名嘉村へ統合し、2021年5月には訪問看護ステーション名嘉村に統合しました。
運営面では開院当初より医師は診療や研究活動に専念できるように日常の会議などへの参加を極力減らして事務職を含むロジスティックス部門でサポートする組織づくりを目標としてきました。
そのため開院前最初にシステムエンジニア(SE)を採用し、電子カルテの選択やメンテナンスだけでなく、データ処理やデジタルネットワークの構築、通常診療の業務改善や運営効率化のシステム作りを積極的に行っております。
SEは2021年6月から増員され3人体制となりました。
電子カルテは県内大規模病院と同じシステムが2015年に導入され検査結果や画像処理もデータベース化、ペーパーレス化されています。
主要な検査である睡眠ポリグラフ検査や日中眠気の検査である睡眠潜時反復テスト(MSLT)は浦添総合病院以来の合計3万例で、国内でも最大のデータベースとなり大学との共同研究にも活用されています。
このデータベースを駆使し、クリニックから3編、大学との共同論文は2編の英語論文が学会誌に掲載されました。
2021年2月号のアメリカ睡眠学会雑誌に「CPAPによる生命予後の改善に効果がある」とする論文が掲載されました。
一施設によるこのような大規模の予後調査は日本では初めてです。
数年前よりSEや総合事務職員を中心に準備を進めていた診療や問診でのiPad活用、オンライン診療やCPAPの遠隔モニタリングが、COVID-19(コロナ)パンデミックの中で保険制度上の国の後押しもあり、全職員の協働で急速に進展し発熱外来などで大きな威力と有用性を発揮しました。
コロナ対応の発熱外来は2020年4月からクリニック1階駐車場を利用して全職員参加で開始しコロナワクチンも浦添市と併用したクリニック独自のネット予約システムを開始し1日48人実施することができました。
またキャッシュカードやEdyなどを活用し約60%の支払いのキャッシュレス化を達成しました。
今後の医療体制の変化に対処するために昨年SEを中心にDX(デジタルトランスフォーメーション)支援室とオンライン支援室を立ち上げました。
今年(2023)12月初旬移転を目標に、現在のクリニックと在宅ビルを統合した新クリニックを建築中です。
環境配慮の一環として太陽光発電で創エネ・省エネや利用者の健康・快適性等に配慮した感染症対策、BCP(事業継続計画)等に優れたNearly ZEB(ニアリー・ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得した建物です。
DXやオンライン診療を活用したインテリジェントクリニックで、患者さんや利用者がより便利になり診療の質もさらに良くなること、業務の効率化で職員も働きやすくなりワークライフバランスがとれることを目標にしています。
| 2000年12月 | クリニック開院 在宅医療部(訪問診療)も同時開設 |
| 2008年4月 | 在宅ケアセンター 開設 |
| 2008年6月 | ケアプランセンターいそ 開設 |
| 2010年7月 | 糖尿病・甲状腺センター 開設 |
| 2010年11月 | 浦添訪問看護ステーション伊祖 開設 |
| 2014年12月 | おもろまち訪問看護ステーション 開設 |
| 2018年4月 | 臨床研究支援センター 開設 |
| 2018年4月 | 那覇市地域包括支援センター松島 開設 |
| 2019年5月 | 松島ケアプランセンター 開設 |
| 2019年11月 | 認知症カフェ『おれんじカフェ日々是好口』開始(浦添市委託事業) |
| 2019年12月 | なは定期巡回ステーション 開設(那覇市地域密着型事業) |
| 2020年4月 | 看護小規模多機能型居宅介護末吉 開設(那覇市地域密着型事業) |
| 2020年4月 | 認知症対応型グループホーム末吉 開設(那覇市地域密着型事業) |
| 2020年5月 | 訪問看護ステーション末吉 開設 |
| 2020年7月 | 那覇市リハビリふれあいデイサービス 開設(那覇市委託事業) |
| 2020年9月 | ケアプランセンター名嘉村(いそ・松島を統合) |
| 2021年4月 | 訪問看護ステーション名嘉村 開設(伊祖・おもろまち・末吉を統合) |
| 2021年4月 | 那覇市リハビリ特化型デイサービス名嘉村 開設 |
| 2023年12月 | 名嘉村クリニック(外来・在宅ケアセンター)新ビル移転開院 |
| 医師(常勤) | 12名 |
| 医師(非常勤) | 17名 |
| 薬剤師 | 1名 |
| 保健師 | 1名 |
| 看護師(外来・訪問) | 55名 |
| 放射線技師 | 2名 |
| 臨床検査技師 | 8名 |
| 理学療法士 | 9名 |
| 作業療法士 | 5名 |
| 言語療法士 | 2名 |
| 健康運動指導士 | 2名 |
| 管理栄養士 | 1名 |
| 社会福祉士 | 2名 |
| 介護福祉士 | 17名 |
| ケアマネジャー | 16名 |
| ヘルパー | 4名 |
| 事務職員(請求事務含む) | 49名 |
| システムエンジニア | 4名 |
| 清掃・洗浄 | 1名 |
| 夜間検査補助者 | 9名 |
| 合計 | 217名 |
※2025年9月 現在