CPAP治療

  • CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)とは CPAP装置から呼吸回路・マスクを介して、処方された空気を気道へ送り、その圧力で空気の通り道を塞がないようにすることで睡眠時無呼吸症候群を予防する治療法です。
  • CPAP療法は対症療法であり根本的な治療にはなりませんが、現在最も有効な治療法と言われています。
  • 検査を行い、一定の基準を満たせば健康保険が適用されます。

自宅で無呼吸を調べる簡易検査です。

携帯用装置を用いて夜間の呼吸の状態や酸素飽和度(SpO2)の変化を調べます。

無呼吸指数(AHI)が40以上の方はCPAP開始(⑥)となります。AHIが40以下の方は精密な検査を行います。

当院へ一晩入院し、睡眠脳波や呼吸、心電図、胸腹部や足の動き、血中の酸素量などのセンサー類を装着して精密な検査を行います。

AHIが20以上の方はCPAP開始(⑥)となります。

AHIが20以下の方や他の症状がある方は口腔内歯科装具(PMA)や耳鼻科的治療法などもあります。

患者様に合わせて機械やマスクなどを貸出します。

CPAP療法は保険診療になりますので定期的に受診が必要です。使用状況の確認やお困りごとの相談を行います。

CPAPに慣れてきた頃(約3~6ヶ月)、実際にマスクを装着し、CPAPの至適圧を一晩の入院検査で確認いたします。

タイトレーション終了後、AHIや使用率などが安定している方は遠隔モニタリング診療を開始します。

CPAPを安定して使用できる様になったら遠隔モニタリング診療を開始します。

①CPAPの機械に内蔵されているモデム(4G回線)を利用して日々の使用状況をcloudへ転送します。
※ご自宅にWi-Fiの環境が無くても利用可能です。

② 当クリニックでは、転送されたデータを取得しAHI、使用率、使用時間、マスクからの漏れ(リーク)などに問題が無いかを月に1回確認します。

③ 問題が見られた場合、担当医より電話にて連絡・指導いたします。(問題が見られない場合連絡はしません。)
【 指導対象者の例 】

  • 使用率が70%以下
  • 4時間以上の使用率が70%以下
  • 無呼吸低呼吸指数(AHI)が高値
  • マスクからの漏れ(リーク)量が多い

④受診月はデータを取得できているので手ぶらで来院が可能です。
※マスクやホース、機械に問題がある場合は持参お願いします。(予約日以外でも可)

CPAPを使用している患者さんは毎月受診が基本ですが、遠隔モニタリング診療を開始することで毎月使用データ確認は継続しながら受診頻度(回数)を少なくすることが可能です。

当院での定期処方あり2ヶ月毎(6回/年)
当院での定期処方なし3ヶ月毎(4回/年)

※遠隔モニタリング診療は遠隔対応機種を使用中の患者さんが対象となります。

当院では、複数のCPAP機種とマスクを取り扱っています。 CPAP機種はすべて「遠隔モニタリング」に対応しています。
また、マスクにつきましては、患者様の骨格やご要望に合わせて選択いただけるよう、様々な種類をご用意しております。
取扱い一覧は、下記の各リンクよりご確認ください。