
外来診療のご案内
目次
ぐっすり眠りたい・・・
昼間の眠気をなんとかしたい・・・
良い睡眠がとれず日常に支障をきたす状態を『睡眠障害』といいます。
睡眠障害には下記のような症状があります。
下記のような症状が出る可能性が高くなります。
子どもの睡眠障害も重要です。
子どもも睡眠不足や睡眠障害が続くと大人と同じような疾患にかかりやすくなったり、集中力や学習能力の低下がみられます。
| 終夜睡眠ポリグラフ検査 (PSG) | 睡眠の状態を調べるために、一晩入院していただき検査します。 脳波・眼の動き・筋電図・心電図・イビキ・呼吸・脚・血中酸素飽和度などのセンサーを身体に取り付けて眠ります。 痛みはありません。 |
| アクチグラフ検査 | 睡眠と覚醒の状態を腕時計のような機械を手首につけて検査します。 1日の活動量を測定し、睡眠・覚醒のリズムを把握します。 通常1~2週間装着し記録をします。 |
| 反復睡眠潜時検査 (MSLT) | 日中の眠気の程度を客観的に評価します。 通常PSGの後に続けて日中に行います。 2時間毎に5回ベッドで横になって眠ります。 |
| 在宅簡易睡眠検査 (HSAT検査) | 呼吸と血中酸素飽和度のセンサーを取り付けて、睡眠中の呼吸の状態を簡易的に検査します。 機械を自宅に持ち帰り、検査することが可能ですが、結果によってはPSG検査が必要となる場合があります。 |
| 覚醒維持検査 (MWT) | 日中に覚醒を維持出来るかを調べる検査です。 薄暗い部屋で座椅子に座り起きていられるかを評価します。 2時間毎に4回、40分記録をします。 |
すべての睡眠障害の患者様が対象です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の、主に重症と診断された場合に適応となります。
自宅で眠るときに鼻(または口と鼻)にマスクを装着し、そこへ空気を送り込み、気道の閉塞を防ぐことで、無呼吸を防ぐ治療方法です。
当院での20年に渡る治療・研究・統計や、多くの研究から、CPAPを使用した患者さんと使用しなかった患者さんの寿命に大きな違いが生まれ、睡眠時無呼吸症候群の治療として有効性が証明されています

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の、主に軽症と診断された場合に適応となります。
睡眠時にマウスピースを装着することで、下顎を前に出し空気の通り道を開いた状態にします。
歯科で作製するため、当院より紹介状を発行します。

舌下神経刺激治療法は、睡眠時無呼吸症候群の治療法の一つで、2021年6月に保険適用されました。
舌を動かす舌下神経を電気刺激することで、睡眠中の気道閉塞を防ぐ治療です。

耳鼻咽喉科における手術で、睡眠時無呼吸症候群の原因が扁桃肥大や長い口蓋垂にある場合に行います。
小児の睡眠時無呼吸症候群の原因の多くは扁桃肥大やアデノイドによるもので、摘出により改善する場合が多くみられます。
専門病院をご紹介します。

不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)は、不眠症を改善するための非薬物療法で、睡眠に関する考え方や行動パターン、身体反応を修正することで不眠を改善します。
CBT-Iは、不眠を妨げる行動(昼寝や就寝前のデジタル機器の使用など)を改善し、睡眠に関する不安や否定的な考えに対処することを目的とします。

医師による診察を行い、必要に応じて睡眠検査を経て確定診断後、症状に応じたお薬を処方します。
診察にかかる時間は、院内の混雑状況によって変動しますが、1時間半~2時間ほどです。 検査なしで初診料のみの場合の費用は1,000~2,000円前後です。睡眠時無呼吸症候群の合併症の評価のため、いくつか検査を行う場合は別途費用がかかります。 (最近受けた健康診断や人間ドックの結果をご持参いただければ、必要な検査のみ行います。) PSG検査、その他検査の詳細な費用は【料金表】をご覧ください。
まず初めに、睡眠で困っていることや生活習慣に関するいくつかの質問をタブレット端末にて回答し、それをもとに、看護師の問診と医師の診察を行います。 医師が必要と判断した場合は、血液検査や肺機能検査などを行うこともあります。 PSG検査を受ける方は、検査内容や入院準備に関するビデオを観た後、詳しい入院の説明があります。
PSG検査(ポリソムノグラフィ)は、十数種類のセンサーを全身に取り付け、睡眠状態や無呼吸の程度を判断し、睡眠時無呼吸症候群の確定診断を行うための検査です。 それぞれのセンサーで、睡眠の深さ、覚醒する頻度、無呼吸状態の頻度・種類、体内の酸素濃度の低下、いびきの有無、脚の動きや体動などが分かります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因は主に、顔面頭蓋骨の形状によるため、基本的に完治することはありません。
しかし、体重の増加によってSASが重症化している場合は、減量とCPAP治療を継続することで症状を改善することが出来ます。
SASは完治を目的とするのではなく、SASによって将来引き起こされる可能性が高い、高血圧や心疾患などの合併症を予防し、QOL(生活の質)を高めることを目的として治療する疾患です。
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